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<総括>
まずはここまで未だに勝利を飾れずにいる対戦相手に対し、またしてもそれを果たせないままであることについてサポーターの皆さんに深くお詫びを申し上げます。内容的にも完敗、としか形容の出来ないもので、このサッカーで優勝だなんだを口にしてはばちが当たる、というものでしょう。ただ、ものは考えようでファーストステージも3チームに対して勝てないながらあの順位に着くことは出来たのであり、今季確かにSCMさんは強いですが同時にまだリーグ戦も3分の一さえ終わっていません。絶対波乱はあります。私たちがしなければならないことは、そのときに上位を伺える位置をキープし続けること、そして何より自分たちのサッカー―もっと泥臭く、走って蹴って何とかするというジェフ千葉っぽいサッカー―を思い出すことでしょう。

<質疑応答>
Q:全体に動きがよくない印象を受けた
A:やはり先制点を与え、しかも早い時間帯とあってそれはプレッシャーになる部分はありました。ただこれも意識の持ちようで、「危険な時間帯」というのは双方にとって危険な時間帯のことであり、裏を返せばそこで得点できれば優位に立てるのは間違いないわけです。そこを4試合続けて得点できているチームにとっては危険でもなんでもなく、むしろチャンスの時間帯。そう捉えているでしょう。半ば無意識の部分で。そしてその時間帯に思い切ったプレーで飛び出してチャンスを作っていけるから得点に結びつく―それが強いチームの持つ好循環であり「勝者のメンタリティ」と呼ばれる部分です。例えば去年のWBLもこういうチームだったと記憶しています。

Q:ただ中盤の出足が悪かったのはそれを考えても計算外では?
A:…それについてはまったくご指摘の通りです。そもそも、ボールをキープして支配率を上げてチャンスメイク―というパターンを作るにはある程度フィジカル、テクニックといった部分を水準以上に揃えている選手を複数、もしくは多数必要とするわけで、それは私たちのことではありません。残念ながら(笑)。ですから、スピードで相手を止めて攻勢を寸断しながら長いボールで手早く相手ゴールにボールを運ぶ、運んだら後ろからも飛び出していく―そういった攻守の切り替えですね。いいときの私たちというのは、この切り替えがとてもよく、だからこそ支配率が低いながらシュート本数を多く稼ぎ、得点も上げられた訳ですが、やはりセカンドステージではそれもある程度知られているわけで、考える必要があるかもしれません。

Q:これで4連勝のSCMとは差が開いた
A:確かにそうですが、まだそれを悲観するには早いでしょう。まだいくらでも紛れる展開になります。問題は、そのときに「火事場泥棒」が出来る位置に居続けることと(笑)、自分たちのスタイルを思い出す、ということではないでしょうか。

Q:スタイルというとやはり高い位置で奪って前線へ、の形
A:そうですね。というか、弱いチームが波乱を起こすのは大概それです。キエーボしかり、ジェフ千葉しかり。レアルやバルサ、ミランやインテルに魅力を感じる方面の方々には申し訳ありません、というほかないのですがやはり、最後の一歩を諦めず走る、詰める。そういった泥臭いことができないと。そういった意味でも今日の試合は完敗だったといえるでしょう。

Q:何だかんだといいながら5連戦の目標は達成している
A:ああ、カップ戦2試合無敗、リーグ戦3試合2勝以上、のあれですね。ただあんまり嬉しくないというか…やはり贅沢なんでしょうけど、その最後をこういう試合にしたくはなかったですね。もっと上を見ていかないと。


【スプリングサンズ 鞠川 選手】
(ゲームキャプテン)
前半の失点がすべて。あれで完全に浮き足立った。ホームでこんな試合をやっちゃいかん。

【スプリングサンズ 星乃 選手】
(全治一週間の負傷)
早く治して帰ってきます。

【スプリングサンズ 春日 選手】
(シュート3本と気を吐く)
…点取れなきゃ意味のないポジションなんで…。

【スプリングサンズ 秋穂 選手】
(キャプテン)
とにかく出直しです。切り替えて次に行かないと。中盤の出足が今日は特に酷かったので、もっといっぱいに走れないといけないです。

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<総括>
…まあ何とか、今季勝てていないHANさん相手に勝利を飾れたわけですが、こんなギリギリの戦い方というのはやめたいですね。それはスコアの多寡とかではなく、展開そのものという意味で。ハーフタイム終了時、一部選手の方々からは「これだけ相手にシュートを打たせていないんだから今日は楽勝」という言葉が聞かれ、正直愕然としました。その時点で3点、4点リードがあるというのならともかく、まだ同点でしかもアウェー、どう転んでもおかしくないタイミングで、です。…とにかく、まだ私たちは何も手にしていない―そのことをよく思い出して欲しいと思います。

<質疑応答>
Q:今日は山崎がよく利いていた
A:うーん…あの位置というのは、他のチームであれば所謂「DMF」が占めるのでしょうが、私たちのチームではそういう形を取っていません。守備的MFを置かずみんなで守る、ということを念頭に置いています。それは換言すれば全員で攻める、ということにも繋がるわけで、そうしなければならないのはとりもなおさず私たちのチームの選手は個人能力があまり高くなく、何人かの専門職で攻めたり守ったり、ということが出来ないからに他なりません。ですから、今日の山崎さんもああいった動きを出来てくれないと困るわけで、最低限のことなんです。よく出来ていた、というわけではありません。

Q:SCMより移籍の星乃をSBというのは意外だった
A:確かに突破力という部分では並木さん、加藤さん、松田さん、豊田さんに及ぶべくもないでしょう。ただ、彼女はクレバーです。機に臨んで、ということができる人ですから、攻めるべき時と守るべき時がわかる人であり、そういった人をサイドに配することで相手のサイド攻撃を防ぐ、という意図ですね。要は守備から入りましょう、ということです。

Q:守備から入る、というのはやはり今季勝てていないHAN相手だったから?
A:そうですね。ずっと負けたまま、というのではやはり今後によろしくありませんし。しかし、あとそういった勝てていない相手がSCMとWBL、2チームも残っているというのはねえ…今までがいかにひどかったか…。

Q:永倉も得点に絡む活躍、彼女を始め新戦力もフィットしてきた
A:それを言うのは早いかと…とにかく、今日たまたま上手く行っただけ、という可能性はありますので。もう少し試合数を経てみないと何とも言えないし言いたくないです。

Q:5連戦の目標の一つ、リーグ戦3試合で2勝以上はこれで達成できた
A:こうなると次も勝ちたいですね。というより、あんまり特定チームのみが早い段階で走りすぎるとリーグの興も削がれてしまいますし、次こそ勝つつもりで臨みます。


【スプリングサンズ 秋穂 選手】
(キャプテン)
前半から上手く守れていたのに、ダラダラした展開になっちゃいました。これじゃいけません。あれだけ上手く運べてて試合を決めたのが残り15分、とかじゃあ…

【スプリングサンズ 山崎 選手】
(決勝ゴール)
いやもう、ほんと勝ててよかったよ。そんだけ。どーせ監督、何か文句言ってたろ?(笑)

【スプリングサンズ 松岡 選手】
(記念杯セカンドステージ初ゴール)
まだFW点取れてなかったから、よかった。…ひょっとして監督、『大事なところで仕事をしていない!』とか言ってなかったか?…言ってないならいいんだけど。

【スプリングサンズ 豊田 選手】
(セカンドステージ初スタメンでアシスト)
うーん、あとボクだけなんだよね、ユース上がりでゴールないのって。でもこの位置じゃ難しいかな…。

【スプリングサンズ 小野寺 選手】
(桜花杯から含めての公式戦連続試合出場は19で途切れる)
え?そんな記録あったんだ。そっかー、知ってりゃ20まではいきたかったねえ…。


<総括>
ステージ初勝利を飾れて、まずはほっとしています。やはりこの時期というのはどうしても思い出すことが多いので…試合の方は相性のいい私たちと勢いに乗っているEWIさん、という比較のされ方をしていたようですが、相性といっても所詮数カ月前のことですし、何よりどちらも構成メンバーは変わっている。しかしここ一週間でのEWIさんが得ていた勢いというのはチームの調子、コンディションが上がっていることの証左であり厳しい戦いになると予想していました。実際その通りとなったので、この一戦を勝てたのはとても大きいですね。今日は弥生さんに尽きます。

<質疑応答>
Q:その弥生をこの位置で、しかもこの相手に起用というのは意外だった
A:ファーストステージから試合数こそ少ないものの出た時には堅実に仕事をこなしてくれており、もう一つ上の段階を経験させておきたい、とは思っていました。それにスタミナがあって粘り強いので、今季途中から実行している前線からのチェイスを考えたとき、あの位置を任せるには適任といえます。ああ、それと弥生さんについてはもう少し言わせて下さい。これはリーグ戦の勝敗云々とは全く関係ないことですが、リーグでも1,2を争う低身長の弥生さんがこういった結果を残せたということは、同じような悩みを持つ人たちにとっても大きな希望となったと思いますし、その結果を出せたのもあともうひと頑張り、ということを確実に出来たからだと思います。特にセカンドステージになって、選手の皆さんに今までの結果に満足してしまっている風が見えるので、もう一度弥生さんの姿勢を改めて見直して欲しいと思います。

Q:では例えば、今後青葉や豊田といった面々の起用も十分ありうる?
A:やはり日程の関係もありますし、それは避けられないでしょう。厳しい日程ですが、これを乗り切ってこそ成長するものだと思いますし、そういった意味で選手の皆さんをスポイルする気はまったくありません。殊に個々の能力で他チームに劣る私たちとしてはそうするより選択肢はないわけで。

Q:今日は勝ったが課題もあったのでは
A:まあいつものことなので…と、言いたいのですがこのところ、特にシュートに持っていく形が出来ていませんね。支配率はうちの場合諦めているので(笑)、そこは措くとしてもゴール前に積極的にボールを入れる展開を作っていかなければいけないのですが。山本さんに目処が立ったのは大きいですね。小野寺さんがファーストステージでは全試合出場なんてことになっていて、もう少し休ませたいですし。

Q:やはり清水不在は大きい?
A:それは違う、といえるべき積極的な根拠がないのも事実ですしね。いよいよ戦力の低下は間違いないのですから、そういった状況の私たちはもっとリスクを負って前に出る姿勢を取らないと勝ち点を挙げることは難しいでしょう。

Q:今日から5連戦となる
A:ミッドウィークにカップ戦を挟む、というのは初めてのことなので正直不安ですが、それは他チームも同じですからね。ポジティブに捉えて調子に乗って行きたいです。具体的にはリーグ戦3試合を2勝以上―これはあと2試合で一勝になりましたね―、カップ戦2試合で負けなし、というあたりが目標でしょうか。この数字以上で5連戦を乗り切れれば、いろいろなことがはっきりしてくるとは思います。


【スプリングサンズ 秋穂 選手】
(キャプテン)
とにかく一勝出来てよかったです。ただ今日を皮切りに5連戦があるんで、そこを乗り切らないと。勝ったからって浮かれてる場合じゃないです。

【スプリングサンズ 弥生 選手】
(値千金の初ゴール)
怪我したとき、新井さんに「そんなの痛くない!起きろ!!」って言われたんで必死でした。シュートは、少し前に怪我してた私は打ってこないと思われたんじゃないでしょうか。そうでもなきゃ入るとも思えないし…

【スプリングサンズ 新井 選手】
(初スタメンでアシスト)
いやもう、水奈えれえ。今日は他に言うことねえよ。つうかオレも駄目だな、ノーシュートとかさ。…アシスト?だからオレはFWなんだぜっての。

【スプリングサンズ 山本 選手】
(初スタメン)
やっとかめだなも。やー、勢いに乗ってる相手だしここ2試合で4点の藤堂とかいるしどえりゃあ緊張したがや。後半とか生きた心地せんかったけど、勝ててよかったがや。

<総括>
まずホーム開幕を飾れなかったことに関してサポーターの皆様にお詫び申し上げます。試合の方はいつもの展開だったのですが、いつもなら取れていた点がとれず後半に入ったという感じです。失点は高いラインの裏を取られた形ですが、この危険は常にあるので、致し方ないといえばないんですが、やはりミドルは抑えてくれないと高いラインを維持できません。とにかくセカンドステージではターンオーバーが最大の課題になりますので、個々の選手の皆さんの力量を問われるということになります。

<質疑応答>
Q:キーパー南というのはどういう経緯で?
A:やはりどこかで実戦経験を積まないといけないという部分ですね。余所のチームのように常にいい選手を補強できる、というクラブではないので育てるという部分はどうしても必要です。ただミドルシュートは抑えて欲しいですね。

Q:意外にも4バックというのは珍しい
A:…私の中では、ファーストステージで違うシステムにしたのは最後のHAN戦だけなんですが。まあサイドバックの位置が少し上か下か、というくらいのことで別に2バックだから革新的というわけでもないです。今回は加藤さんという新加入の方もいて、いきなり高い位置というのもあれなのでとりあえず様子見でした。

Q:では今後2バックを使うことも?
A:うーん、だから私の中では「2バック」というつもりではないのですが(笑)。サイドバックを思い切り高く位置取る、配置上は2バックといって差し支えない陣形を取る可能性はあります。それも今後の展開次第ですが。

Q:優勝を目指すうえでは痛い敗戦となった
A:優勝を狙っている、なんて誰が言ったんですか?

Q:しかし桜花杯、ファーストステージとも準優勝。次は当然優勝を、の思いはあるのでは
A:思うだけなら自由なんですけどね…相手のあることですから、こればかりは。どこも中断期間中に積極的な補強を重ねており、ファーストステージと同じ結果とはいかないでしょう。順位的な目標を立てるのはあまり賢明ではないような気はしますね。

Q:ではセカンドステージの目標は
A:…ファーストの勝ち点25以上…と言いたいんですが、難しいでしょうね。今日落としてるし。まずは試合数と同じ勝ち点、そこからですね。そこをクリアできてから次の話をしないと。


【スプリングサンズ 秋穂 選手】
(キャプテン)
前半上手く試合に入れなくて、先手を取られてって感じですね。失点後に気を取り直しても遅いので、もっと早い時間から全力で仕掛けていかないといけないです。準優勝で浮かれてる場合じゃないんですから。

【スプリングサンズ 南 選手】
(初出場)
いやもう、正直緊張した。え?あのミドルは止めろって?いやーそれ言われると弱いなあー。

【スプリングサンズ 新井 選手】
(初出場)
いやまあ、シュートとか打たねえとイミねえ。ていうかオレもっと早く出しとけっての。

【スプリングサンズ 千鳥 選手】
(初出場)
うーん、今日は試運転って感じでって言われてたんで。でもホームだし勝ちたかったね。

<総括>
まず不本意ながら怪我を負わせてしまった宗像選手にお見舞いを申し上げます。さて、試合の方ですが。まあ見ての通りですね。攻撃力と勢いだけが持ち味のチームなので、そこを受け流されるとどうにもならない、という。そういうことです。今日の様子では対戦しているSCMさんは随分楽だったのではないかと推察します。実際一度も勝っていませんし。一部でライバル、みたいに言われてもいますが、それはSCMさんに失礼というものでしょう。

<質疑応答>
Q:今節は前線からのチェイスをやめているが
A:あれは、二人いるFWのどちらかを生かすために片方を犠牲にする、とい発想の元に成り立っていました。清水さんに連戦での疲労があったため松岡さんをスタメンに使う、その松岡さんに最高の状態で前を向かせるにはどうするか―そういう順番ですね。その中で松岡さんが多く得点を挙げ、ある程度の目処が立ったため、ならば清水さんと併用する。その二人の片方を犠牲にはできない―ということで取りやめています。ただ、結果としては芳しくなかったので、やはり前線からもっと激しく当たるようなスタイルにすべきですね。

Q:清水をやや引いた位置での起用、あれは?
A:清水さんはCFよりST、STよりOMFの方がより脅威になると思います。あんな人が後ろから来られたら嫌でしょう(笑)?ただ、そうするには清水さん以上、あるいは同等のFWが必要で、今回松岡さんのブレイクを経たことでそれが可能になった―そういうことです。結果は出ませんでしたが。

Q:オフサイド6つと、やや攻撃が空回りの印象がある
A:全くですね(笑)。ただ、6つ取る前に普通は怖くなってラインを下げるもので―オフサイドというのは同時に決定機と紙一重なわけですから―、そこを勇気を持ってラインを上げたSCM守備陣を称えるべきでしょう。完敗でした。ただ、老婆心ながら忠告させて頂くなら、オフサイドに頼る守備は大火傷の恐れがある―とだけは言っておきます。

Q:痛い引き分けとなった
A:そうですか?あまり痛いとは思っていません。状況が厳しいのは元々ですし、今日は負けかな、と思っていましたし。先ほど申しましたように、こちらの長所は完璧に消され、相手は首位、しかもホーム。今まで勝ったことがない最悪の相性…そういうことを合わせ考えれば、引き分けでも十分な結果でしょう。

Q:しかしこの時期に引き分けを喜んでもいられないのでは?
A:SCMさんを倒すのはHANさんに任せます。私達は…そうですね、残り二つを勝ってHANさんに挑戦させて頂く…そこまでいければ十分です。何せ、去年ああまで勝てなかったんですから、あんまり多くを望んだら罰があたります。


【スプリングサンズ 秋穂 選手】
(キャプテン)
守備陣が頑張ってくれてたんで、何とかしたかったんですけど。残り全部勝つつもりで。うん。切り替えていきましょう!

【スプリングサンズ 松岡 選手】
(連続試合得点は3でストップ)
あのね、だからそーゆーの狙ってるわけじゃないって。

【スプリングサンズ 鞠川 選手】
(2試合連続無失点)
6.5?ひょっとして今季初めてかね。うわ、すごいな私。こういうときに…って、点取ってもらって勝った試合がいっぱいあるんだから、言っちゃいけないねえ。
 
   

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